【桶作り 奮闘記】

このコラムでは、樽徳商店のルーツである「手作り桶・樽」に関わる情報を発信して参ります。

樽徳商店では、現在、参与のもと、見習い2名が日々奮闘してます。

途絶えつつある、日本古来からある文化を絶やさないよう、必死に向き合う姿をお届けできればと思います。

 

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2025.7.8

新しい桶の制作に取り掛かります。

今回はざるそばを入れる浅めの桶をつくりたいと思っています。

直径と高さを決め、オチを計算し、実際に杉を切っていきます。

設計大事。

いつも参与に教えてもらっていますが、この数値の求め方が???です。

数学を真面目に勉強しておけばよかった。

この設計図を元に桶を作っていきます。

松井

 

2025.7.7

今日は七夕ですね。

短冊を飾るのは竹ですが、そもそもどうして竹なのかな?

と思い調べてみました。

 

竹に飾る理由と意味

  • 神様の依り代(よりしろ):竹はまっすぐ天に向かって伸びるため、神様が宿る場所と考えられていた
  • 音で神を招く:竹の葉が風にそよぐ音は、神様を呼ぶ「神招き」の音とされていた
  • 生命力と魔除け:竹は成長が早く、空洞の茎には神秘的な力が宿ると信じられ、邪気を払う力があるとされた
  • 願いを天に届ける:短冊を竹に吊るすことで、願いが天に届くようにという祈りが込められている

 

桶の箍にも竹が使われていますが、その理由はこちら。

竹が箍に選ばれた理由

  • しなやかで強靭:竹は繊維が強く、曲げても折れにくいため、桶の円周にぴったり巻きつけられる
  • 軽量で扱いやすい:金属よりも軽く、持ち運びや作業がしやすい
  • 湿気に強い:水分を含んでも腐りにくく、桶の使用環境に適している
  • 加工性が高い:割って削って編むことができ、職人の手仕事に向いている
  • 修理・交換が可能:竹箍は傷んでも編み直しができるため、長く使える

 

竹の箍ってすごく編むのが難しいです。木でも竹でも自由自在に加工できるように

なればもっと楽しくなるだろうなと思います。

  

【2025年7月3日】

前回は釜揚げうどん用のうどん桶6寸をつくりました。

 

底も割れずに入れることができ、今までで一番順調にできたと自負していたのですが、

いざお水を入れて、30紛放置してみると・・

 

底から漏れていました。

 

ですので、10分以内に食べ終えなければなりません。

 

ほんとにむずかしい。まだまだ修行が必要です。

 

【2025年6月25日】

こんにちは。受注担当の松井と申します。

突然ですが、桶職人になりたくて参与に弟子入りして修行中です。

職人になりたいというよりも、実用的で美しい桶をつくれるようになりたくて

日々がんばっているところです。

ここでは、日々の記録と問題点を探るために制作過程での失敗や気づきを残したいと

思っています。よろしくお願いします。