【癒し】わんちゃん好き必見!あるある日記
元ドックトレーナーの耳より情報をお届けします。*不定期開催。
プロの視点からのエピソードや、ほのぼのしたプチ情報など幅広くお届けします。
【2024年10月2日】
前回のトレーニングについての投稿後、朝のミーティングで猫の話題になりました。
そのなかで猫もトレーニングできるのか?という話になり、
わたしは「猫のトレーニングはできないです。集団で狩りをする動物ではないので。」
と答えました。
※ここでいうトレーニングとは、人の指示に従って行動を変えることを指します。
すると参与から「集団で狩りをしなくてもサーカスなどで訓練されている動物はいるから、
その論理ではトレーニングできないという説明が成り立たないのではないか?」という疑問を提示されました。
言われてみれば確かにその通りだなと思い、猫のトレーニングについて調べてみました。
ざっくりとまとめると、“猫のトレーニングは可能である。
ただ、独立心が高く集中できる時間が短く飽きっぽいため、粘り強さが必要である。”
方法としては、クリッカーを用いたトレーニングが紹介されていました。
猫のトレーニングの際に重要とされることは、
l 忍耐と一貫性
l 本能や個性を尊重し、ポジティブな行動の強化を中心としたアプローチを心がける
との記述があり、これは猫だけでなく、どんな動物をトレーニングするときにも
心がけることが必要だなと感じました。
以上のことから、ミーティングでのわたしの発言は誤りでした。
猫はトレーニングできます!
ただ、猫の飼い主さんは猫の自由さや気まぐれさ、あるがままの様子を愛してらっしゃると
思うのでトレーニングの必要性を感じることがないのかもしれないですね。
【2024年8月27日】
今日はトレーニングのお話です。
モチベーション(動機付け)・・行動をおこすためのきっかけ
トレーニングを行う際にやる気にさせるもの。
これをモチベーターと呼びます。代表的なのはおやつ、おもちゃ。
使い方は、モチベーターを用いて望む行動を誘導する。
↓
できたら、褒めてモチベーターを与える。
↓
徐々にモチベーターの誘導から手の動きやコマンドで望む行動の発現を促す。
自分がいま何を求められているのか考えさせることも大事です。
自発的に望む行動をしたときには笑顔でめっちゃ褒めましょう。
モチベーターを後出しにして、コマンドと行動を定着させ、
徐々にモチベーターを減らしていき、間欠強化で反応速度をあげていきます。
褒めは毎回、モチベーターをあげる前にするようにしてください。
最終的には飼い主さんの褒めがいちばんのモチベーターになるように、
愛犬が喜ぶほめ方を工夫してみましょう。
【2024年7月3日】
今日はトレーニング理論についてお話します。
現代のドッグトレーニングは動物行動学の理論をベースに構築されています。
なかでもよく用いられているのが、スキナーのオペラント条件づけです。
動物が行う自発的な行動の殆どは、行動の後に続く「快」「不快」の経験に基づいています。
行動した後に、良い結果に結びづけば自然と行動頻度は増えますし、嫌なことが発生すると行動頻度は減少します。
こうした直後の報酬や罰によって自発的な行動が増えたり減ったりする学習(訓練)のことをオペラント条件づけと呼びます。
正の強化 : 好子(良いこと)の出現により行動が増加する
正の罰(弱化): 嫌子(悪いこと)の出現により行動が減少する
負の強化 : 嫌子(悪いこと)の消失により行動が増加する
負の罰(弱化): 好子(良いこと)の消失により行動が減少する
例をあげると、「おすわり」などのコマンドに従った後にご褒美としておやつをあげるのは正の強化、
犬が苦手な子がお散歩中に犬に吠えたら、その犬がいなくなったときは負の強化となります。
行動の後に何が起こったかを分析していくと、強化子として作用する事柄がわかるようになってくるので、
対処しやすくなると思います。
【2024年5月29日】
犬猫豆知識
はじめまして。受注を担当している松井と申します。
ペットショップ店員、ドッグトレーナー、猫カフェ店長の経験から得た
犬、猫についての豆知識をお伝えできればと思います。
本日はねこさんの頭突きの意味についてお話しします。
猫カフェにいつもテーブルの上に座ってパソコン作業をしている私の頭に頭突きを
してくるキジトラの女の子がいました。それが石頭なのか、けっこう痛いのです。
遊びでよくこちらも頭突き返しをしていました。
食いしん坊だったので、わたしはその動作をごはんの催促だと思っていました。
そのキジトラの女の子は子猫時代に保護され、ある程度大きくなるまでは家に連れ帰り、
一緒に出勤していた子でした。
ある時、漫画を読んでいると、ねこの頭突きの意味は「大好きだよ」と書かれていました。
(漫画のタイトルは“犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい”です。おすすめです)
それを読んだとき、そうやったんや。となんだか腑に落ちたような、
不器用な愛情表現がその子らしいなぁと思ったのを覚えています。
みなさんがねこさんに頭突きをされたときには、
それが愛情表現であることを思い出していただけると嬉しいです。